はじめに


EZ Bass買ったので持ってる音源と比較してみました!
あくまでも個人的な感想です!


比較する音源一覧

全音源に共通してあるジャズベースで比較しますが、音の傾向としてはプレシジョンベースだろうがアクティブベースだろうが同じと考えて良いと思います。


比較ポイント

生っぽさ:音質自体が実際の音に近いかどうか

ニュアンス:強弱の表現力、アーティキュレーションによる奏法の再現性

音作りの幅:トーンやエフェクターなどでの音作りの出来る度合い

作業の手軽さ:打ち込みに余計な手間がかかるかどうか

モデルの数

※パッと見で分かり易いように勝手に★で評価してますが、ご了承ください。



簡易動画も作ってみましたので、見ながらお読み下さいませ。
※動画内ではベース音しか鳴りません(0:42付近まで無音)。字幕を読みながらご覧下さい。



ボリューム感を揃えた上で、Velocity = 10, 65, 100, 120 のロングトーンで
アナライザーを見ながらサウンドを比較してます。

音はプリセットを読み込んだままの状態で何も弄ってません。



【Toontrack】EZ Bass




生っぽさ:★★★★★
ニュアンス:★★★★
音作りの幅:★★
作業の手軽さ:★★★★
モデルの数:2

※評価を改訂しました。


特徴、良い点/悪い点


Fender Jazz Bassの5弦ベースです。


生っぽさ (EZ Bass)

アタック感が程よくあります。
低音もしっかり出ていてサスティーンも丁度良く伸びてると感じます。


ニュアンス (EZ Bass)

他の方々のレビューにもある通り、同音連打は凄く良い!

指弾きの時の弦を弾く指を指定出来たり、スラップのネック側の手でのゴーストノートがあるのが素晴らしい!

それより何より、ダイナミクスのレンジが広い!
幅広いジャンルに対応できるポテンシャルを持ってると感じます!!

弾く弦の指定は出来ない。


音作りの幅 (EZ Bass)

Sub-Bassというパラメータで40Hz近辺の鳴りを増やせます。
より低音の支え感が出て非常に便利だと思います。

プリセット毎にいじれるパラメータの数が違いますが、とはいえ調整できるパラメータは少ないです。
ベース本体のToneとVolume、アンプのToneとDrive、そんな感じです。

他にベースアンプのプラグインがあった方が良いでしょう。


作業の手間 (EZ Bass)

正直まだ使い方がわかっておらず、正しく評価が出来ないので★3も暫定的な評価です。
悪しからず。

プラグイン内のエディターでの操作はある程度理解できたが、DAW上でやるにはどうするのか・・・。
場合によっては★が1にも5にもなり得る状況です。


大体使い方を把握したのでちゃんとした評価を付けました。
機能を把握すればMODO BASSとかと大差ないです。
弾く弦の指定は出来ないようなので、その分手間はかからないと思います。

フレーズの音数の増減が出来るパラメータがあるのがユニークです。
その他にも便利そうな機能があります。
プラグイン内のエディターでしか使えないと思われますが、うまく活用できれば時短になりそう!

DAW上でスライドを打ち込むには、半音ずつ入力していく必要があり、ちょっと面倒くさい。
スライドのスピード感やカーブも自由自在と考えれば、まぁ良いかな。

「Audio Tracker」とかを上手く使えば時短になる。
これが他にはないメリット!


まとめ (EZ Bass)


音もニュアンスも非常にリアルだと思います。

Sub-Bassは便利そう。

音作りの幅が狭いことに関してはあまり気になりません。
個人的にはベース本体のToneが調整できるなら後は他のプラグインで何とかすればいい、というスタンスなので。

キースイッチがマニュアルとオクターブずれてたりしてます。これがずっと意味わからんかったポイントです。
それ以外にもマニュアル読んでもわからない事がありました。
その辺は以下の記事にまとめましたのでご参照くださいませ。

◆ 【TOONTRACK】EZBassを使う際、知っておきたい細かい仕様



TOONTRACK/EZ BASS【オンライン納品】【在庫あり】



【Spectrasonics】Trilian




生っぽさ :★★★★★
ニュアンス :★★
音作りの幅 :★★★★
作業の手軽さ:★
モデルの数 :60種類以上(公式に記載アリ。そんなにあったんだぁ。)


特徴、良い点/悪い点


Fender Jazz Bassの5弦ベースです。


生っぽさ (Trilian)

高音域がしっかり出てるせいか、音の抜けが良い。
半面、アンサンブルにおいてはEQ等での加工が必要。


ニュアンス (Trilian)

強弱のレンジがやや狭い。特に弱く弾いた時もしっかり鳴ってしまう。

最初にアタック音までラグがあるので、MIDIで完璧にクオンタイズかけても遅れて鳴る。
そのせいで同音連打はブツブツ切れてるように鳴ってしまう。
なので、サンプルの途中から鳴る(頭を削る)ような設定にする必要がある。
※ジャズベースの音だけが顕著で、他のモデルのパッチではそこまで酷くない。

他の音源の様に弾く弦を指定することが出来ないので、悪く言えば再現度が低い。
でも、よく言えば余計な手間が省ける。
個人的には楽できるの嬉しい^^

スライドに自由度がない
スライドに関しては以下の記事もご参照くださいませ。

◆ Trilianでのスライド奏法の自由度が増す裏技


長めのスライドからの弾かずにサスティーン!
これが出来ない。(以下の音源はMODO BASSを使用)。




音作りの幅 (Trilian)

トーン、AMPとDIの調整、ADSR、ベロシティーカーブの調整と調整できるパラメーターは充実してます。

リリース時のノイズも調整可能。

LFOやフィルターを使って変態的な音も作れる。これは他の音源にはない機能。

エフェクターもコンプやEQ、モジュレーション系、アンプシミュレーターと一通り揃ってるので幅広い音作りは出来ると思います。


作業の手間 (Trilian)

上記の通りアタック音までのタイミング補正などが必要。
その話は以下の記事にまとめましたので、併せてご覧ください。

◆ Trilianのジャズべースでの同音連打はエディットが必要!


それと、発音タイミングが遅れるサンプルがあるためクオンタイズをかけてもリズム音痴になることがある。
ラウンドロビン機能があるので何回かオーディオに書き出して、それらの良いテイクを繋ぐ等といった対策が必要。

スライドはキースイッチで切り替えることも出来るのですが、それだと自然な感じを出すのはちょっと厳しい場合もあるので工夫が必要。

サスティーンのパッチを読み込むと、デフォルトでベロシティー70までがミュート、71から125までがサスティーン、126,127がグリッサンド・アップとなってる。
上手く活用すれば楽できるセッティングだが、ニュアンスに拘るなら1~127まで全てサスティーンに変更する必要があるようだ。

エフェクターは各チャンネルごとに連動してないので、音の統一感を図るために使用チャンネル全てに同じセッティングをコピペする必要がある。
これはチョー面倒いので、自分の場合エフェクターはOFFにしてオーディオ化してからAmplitubeとか掛けてます。

デフォルトでオクターブ下が鳴る設定になってる。
自分は実音が鳴って欲しいタイプなのですが、いちいち設定を変えるの面倒なのでCubase側でオクターブ下が鳴るように設定してます。
ただ、これは他の音源も同様(低音楽器の音源って大体オクターブ下がなる設定になってる気がする・・・)。


まとめ (Trilian)


他の音源に比べて本物の音に近い気がします
アタック音がしっかりありつつ、サスティーンも十分あるので音数の少ない曲やバラードに最適です。

同音連打は工夫が必要なのと、奏法を細かく再現するには向いてないのが難点。

何よりもモデル数が多い・・・のですが、アーティキュレーションが充実してるエレキベースは5種類くらいしかないです。
この点は注意!

アップライトやアコベ、フレットレスベースとかもあるので手放せない!

SPECTRASONICS / Trilian ベース音源


【Scarbee】Jay-Bass




※Scarbeeのベースは他にもありますが、今回は比較対象の音源全てに用意されてるジャズベースで比較するためにJay-Bassを使います。

生っぽさ :★★★
ニュアンス :★★★
音作りの幅 :★
作業の手軽さ:★
モデルの数 :1(Scarbeeのベースは4種類)


特徴、良い点/悪い点


4弦ベースです。
フィンガーとスラップ奏法あり。ピック弾きなし
SCARBEEのベースでピック弾きは「RICKENBACKER BASS」。


生っぽさ (Jay-Bass)

アタック感が程よくあり、アンプやエフェクターで加工してない素の音といった感じでしょうか。
このくらいが好みって人も多そう。

1.8kHz辺りをがっつり上げてやるとTrilianの音のようなアタックが多少出ます。
ただ、もともと少ない成分なので目一杯上げても多少です。


ニュアンス (Jay-Bass)

ベロシティー・レイヤーはサスティーンが4段階、ゴーストノートが2段階。

ゴーストノートはベロシティー39以下にすると鳴ります。
ベロシティー1を1にしても結構しっかり鳴る感じで、強弱の幅はあまり出せない。

弦の指定が出来るので細かいニュアンスも再現できる。

スライドのスピードは3種類あるようだが、もうちょっと細かく設定したい場面も出てくるでしょう。
書き出してからオーディオで編集するしかないですね。

それとスライドのボリュームが大きくなるのでこれもオーディオ化してから編集する等の工夫が必要。

同じ音の連打はちょっと機械っぽく感じるかもしれません。


音作りの幅 (Jay-Bass)

EQは3バンド。

エフェクターは7つくらいのプリセットを読み込むだけの簡単なモノ。細かい調整は出来ない模様。

ノイズの調整、ビブラート、リリースの調整などは可能だが、幅広い音作りとまではいかなそうである。



作業の手間 (Jay-Bass)

調整するパラメーターが少ないので割り切って使うスタイルになるので、その分手間がかからない。

ゴーストノートもベロシティーで切り替え可能なので楽。
ただし強弱については割り切りましょう。

スライドのボリュームの件は難点。

後は他の音源と大差ないと思います。

そして、ここが最大の欠点!
スライドを使う時に思ったような動作がしない時が多々あります。何が原因なのか不明です(我が家だけだったりしてw)。
これに関しても別途動画を作成するかも・・・?


まとめ (Jay-Bass)


手っ取り早く生っぽい音が欲しい場合は最適な音源だと思います。
多少アタック感が少ないですが、70年代後期ジャズベースをサンプリングしてるようなのでその時代のFunkを再現するにはベストかも。

「Nile Rogers (Chic) やAlicia Keysなどのミュージシャンとも共演(公式より)」しているベーシストの音らしいのですが、確かにAlicia Keysの感じ出てます!

JAY Bass以外でエフェクターかまして音作りすればもっと音の幅は広がるでしょう。

問題なのは謎の不具合があること。
これはJAY Bassのバグというより、KONTAKTのバグじゃないかと睨んでます。
KONTAKTを使った音源ってこういう不具合が多い気がします。

Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) / KOMPLETE 12 ULTIMATE Collectors Edition UPG FOR K8-12


【IK Multimedia】MODO BASS




生っぽさ :★
ニュアンス :★★★★
音作りの幅 :★★★★★
作業の手軽さ:★★★
モデルの数 :14


特徴、良い点/悪い点


4弦、5弦、6弦と自由に設定できる(モデルによる)。
たくさんの種類のエレキベースがあり、バージョンアップ時に新規追加されたりする。


生っぽさ (MODO BASS)

物理モデリングという技術を採用しているためか、音自体はリアルではない
強く弾いた時以外は高音域が出てないせいか、音が丸くこもっていて輪郭がぼやける感じ。

高音域で金属音っぽいノイズが鳴る。
これは弦の古さを古くすることで解消できる。

350Hz当たりが全然出てない。さらに200~500Hzが小さい。
抜けが悪く感じるのはここが要因な気がする。

他音源と比べて50Hz辺りが小さいので、低音の支え感が足りない。

サスティーンが不自然に感じる。


ニュアンス (MODO BASS)

弱い音は本当に弱く鳴ってくれる。

同音連打は評判が良いみたい。

ピック弾きは比較的リアルに聴こえる。

弦を弾く指を指定できたり、ピック弾きの時のアップダウン等、多くのニュアンス付けができる

アーティキュレーションも充実していて、出来ないことが無いと言っていいくらいである。

スライドのスピードは滑らかに調整可能なのは曲のBPMに合わせ易くて良好!

スラップの左手(ネック側)のゴーストノートの音が無さそうなので★-1しました。
実はあったりします?あったら★5です。


音作りの幅 (MODO BASS)

他と比べて頭一つ抜けてる感じです!

通常のベーシストが設定できることは網羅してると思います。
さらに弦の太さや新しさ、ピックアップも変更可能。
さらにさらに通常では考えられないピックアップの位置まで変更可能なのは自由度高過ぎでしょう。

アンプは2種類だが、2つで十分でしょう。


作業の手軽さ (MODO BASS)

ゴーストノートはキースイッチで切り替えなので多少面倒ではあるが、弦を弾く指の指定のような細かいことを気にしなければそんなに他の音源と大差ないと思われる。
何より、どのアーティキュレーションがどう設定されているのかの一覧が「Control」で見れるのでこういうのは有難い!


まとめ (MODO BASS)


この音源の良さはアーティキュレーションの自由度の高さ音作りの幅の広さの二点にあると思われます。

ピックアップの位置や弦の新しさなどマニアックな設定が可能なのはマニア心をくすぐるでしょう。
個人的には、弦の設定はノイズの調整の為、ピックアップの設定はEQ感覚で、といったようにシミュレートって感じでは使ってなかったですが(^^;
まぁ面倒くさがりなので結局そこに時間をかけようとは思わなかったです。
買った時は楽しめそうな気はしてたのですが・・・。

音の生っぽさ、低音の支え感が足りない、といった点を踏まえた上でニュアンスやセッティングの自由度の方が重要と判断するのであれば買いでしょう。

IK MULTIMEDIA / MODO BASS


最後に


自分の場合、モデル数は少なくて良いのでリアルな音、しっかりとした低音の支え感が重要だという考えになりました。
なので結局ずっとTrilianを使ってました。その中でもジャズベースではなく、ほぼMUSIC MANのアクティブ・ベースを使用。

SCARBEEのベースは、使い勝手もよくて弾く弦も選べるのは良いなぁと思います。
通常の音とゴーストノートの使い分けがベロシティーで出来るのはすごく楽で良い!
ですが、スライドのボリュームが気になり過ぎて使わなくなりました・・・残念です。

MODO BASSは低音が物足りなくて音作りに試行錯誤するのが面倒くさくなったので2曲くらいで使って以降触ってないです。

EZ Bassは、低音の支えも十分ですしアーティキュレーションの再現度も高い。
モデル数が2つなので圧倒的に少ないですが、個人的には2つあれば十分です。
後は使い方ですね・・・使い方が判ればEZ Bassオンリーになりそうです。



他のレビューには無い観点で書いてみたつもりですが、いかがでしょうか?
各音源の細かいレビュー記事は他にありますので、それらと合わせて参考にして頂ければと思います。

他にもAmple Soundのベースとかかなり評判が良いみたいです。
ジャズベースではなくプレシジョンベースですが、簡易版が無料でダウンロードできます。

【Ample Sound】Ample Bass P Lite II

自分の環境ではインストールでエラーが出たので試せず仕舞いです。


Trilian2とかでねぇかなぁ。。。



最後にベース音源に関する記事のリンクをまとめて記載しておきます。
是非、併せてご覧ください。

◆ 【TOONTRACK】EZBassを使う際、知っておきたい細かい仕様

◆ Trilianでのスライド奏法の自由度が増す裏技

◆ Trilianのジャズべースでの同音連打はエディットが必要!