誤って記事を削除してしまったので再投稿です。
EastWestの民族楽器音源「RA」の和楽器のレビューです。
同社の「Silk」には和楽器は入ってません。
- 琴
- 三味線
- 尺八
- 和太鼓
琴
十三絃なのか十七絃なのか、はたまた二十絃なのかはわからないですが、音からして十三絃でしょう・・・たぶん。
音は非常に良いです。
ビブラートは2種類(深さが違う)あります。微調整とかは出来ないので使い勝手は悪いでしょう。
奏法が少ないのが難点でしょうか。
押し手の細かいニュアンスを打ち込むのは厳しく、ピッチベンド使うとリアルじゃない音になってしまいます。
それと、爪じゃなくて指で弾いた音(割とよく使う)とかも欲しい所です。
収録されてる奏法と短いフレーズを作ってみました。
アルペジオフレーズもあるのですが、そちらは割愛します。
三味線
やや高音域がおとなしめで太い音がします。
パチンといったパーカッシブな音の感じが若干足りない感じで少しリアリティに欠ける気がします。
三味線独特の「ゆすり」や「すり上げ」等はピッチベンドを駆使することになるのですが、場合によっては速いビブラートのパッチを駆使することでごまかせるかもしれません。ピッチベンドでやるには骨が折れますから。
三味線は「さわり」というのがあって "一の糸" と "二の糸" とかで音が変わるのですが、RAでは「さわり」が鳴るの音が決まっていて、G1~C2までです。なので一の糸をC2より上にチューニングした演奏は再現できないです。
下はG1まで出るので結構広い音域をカバーしてるのはうれしい点でしょう。
適当に短いフレーズを作ってみました。やはりピッチベンドを使うとリアルじゃなくなる感じがありますね。
やはり三味線は断然こっち(↓)の方が良い!専用音源だから当然か。
尺八
音もさることながら奏法も十分そろってますし、特殊な音(効果音的な)がたくさん入ってて面白いです。
注意点はモジュレーションホイールでダイナミックスが変化するのですが、Maxの時に小さい音、Minで大きい音が鳴ります。
Spitfireやその他の多くの音源と逆ですね。
ブレス感もダイナミクスと同時に増えていくので尺八っぽさが出ます。
難点はビブラートの調整でしょうか。
ノンビブラートからビブラートへモジュレーションホイールを使って切り替えられるパッチがあるのですが、上記のようなモジュレーションホイールでのダイナミックスのコントロールができなくなります。
ノンビブラートとビブラートが収録されてますが、それだとブラートの調整は出来なそうです。
ちなみに、レガートのパッチを読み込んでもポリフォニックになってます。legatoボタンがあるのでONにしましょう。
適当に短いフレーズを作ってみました。
尺八は「UVI World Suite」のもいい感じですよ。
参考までに以下の記事もどうぞ。
和太鼓
しっかり太い音がしますので(さすがEastWest社!)
適当にチョイスして鳴らしてみました。
難点はパッチ名でしょう。
「Taiko Bass Drum」とか「Dragon Taiko 1」だとか、どれが長胴太鼓でどれが桶胴太鼓なのかは推測するしかありません。
「Taiko Deep And Woody」は何太鼓でしょうね?
締め太鼓が無いような・・・。
なので、なんちゃって和太鼓としては良いでしょう。
ちゃんと再現したいなら、以下二つの音源が良いと思います。

最後に
音自体は綺麗で太めな音な気がします。なんせEastWest社ですからね。
個人的には琴と尺八がかなり使えそうな気がしてます。琴を使った曲はもう数曲作ってますし。
もう少し奏法がしっかり収録されていれば戦力として最高なのですが・・・そこは総合音源ですからしょうがないですね。
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