愛用のNovation「ReMOTE ZeRO SL(旧モデル)」が故障した為、前記事の通りキーボードごとNektar Technology「Impact LX88+」に乗り換えました。
ReMOTE ZeRO SLは旧モデルです。現行モデルは「SL MKII」「SL MKIII」のようなのですが、鍵盤無しのモデルは生産完了品っぽいです(公式ページを探しても見つからなかったので)。というか「SL MKIII」が出たってことは「SL MKII」も生産完了品になりそうですね。
「ReMOTE ZeRO SL」「SL MKII」の両モデルは機能的に大きな違いは無さそうですが、「SL MKIII」は見た目が結構違います。
今後も参考になるかどうかはわかりませんが、今のうちにReMOTE ZeRO SLについて書いておこうと思います。
質感について
フェーダーやノブの質感は、動かす時の重みは全くなく安っぽいです。動きがスムーズで素早い動きに対応できるとも言えますね。
パッドの質感は硬いです。
仕様について
Automapというエディターソフトを使用して、PC上でアサインするパラメーターを編集・保存・読込が出来ます。これは便利です!
AutomapはDAWを立ち上げると自動で起動されます。ただし、DAWを終了してもAutomapは起動したままです。
エディター画面は「ReMOTE ZERO SL」のボタンでも開くことが出来ます。
- Mixer:DAWのミキサーを操作。
- FX:プラグイン(VST-Fx等)のパラメーターを操作。
- Inst:プラグイン(VSTi等)のパラメーターを操作。
- User:MIDIコントロール、キーボードショートカットなどの操作。
FxとInstのモードを使用するにはプラグインをラッピングという処理をする必要があります。Automapのエディターの設定画面で行います。ラッピングしたいプラグインにチェックを入れるだけ。設定後にDAWを立ち上げれば「○○ (Automap)」といったプラグインが現れ、それを立ち上げれば使用できるようになります。
例えばMassiveの場合「Massive(Automap)」と通常のMassiveが混在しますが、通常のMassiveを立ち上げてもInstモードは使用できません。
パラメーターは自動でアサインされますが、編集も出来ます。ただし、保存は出来るが記憶はされないので、いちいち保存ファイルを読み込む必要があります。これはちょい面倒ですね。
長年使ってた感想
自分はUserモードをメインに使用してました。MIDI CCのアサインが出来るモードです。最近のソフトシンセとかはMIDIラーン機能が付いてるのがほとんどなので、Userモードで事足りてました。音源系の場合、正直ラッピングしてまでInstモードを使用するメリットはあまりないかもしれません。
最近の物でない、或いはフリーのソフトなどはMIDIラーン機能が付いてない物もあるので、そういったソフトを使う場合は大いに有効です。Synth1とかはラッピングして使ってますね。
Fxモードは、MIDIラーンだとMIDIトラックを1つ用意しなくてはいけなかったりするので、そうしたくない場合には有効です。自分は良くFilterでカットオフ等のオートメーションを書く時に頻繁に利用してました。
因みにCubaseの場合はクイックコントロールという機能を使えばMIDIトラックを用意する必要はないので便利です(自分はあまり使ってませんが)。
Mixerモードでは(どのフィジコンでもそうだと思いますが)、PANがステレオ・コンバインだとL側・R側のどちらかしか弄れないので、使い勝手は悪い。
フェーダーは複数のトラックを同時に調整できるので、これは便利です。
センド量やコンソールEQの調整も出来ます。自分はマウスでの操作の方が直観的な感じがして素早く作業できたので使ってませんでした。
最後に
もうmkIIの時代は終わりそうで、mkkIIIはデザインが一新されてて使い勝手がだいぶ変わると思います。
ですが、Automap自体は変わらないと思います。
AutomapはNovation製品の売りだと思いますので、恐らくIMPULSEとかもあまり操作感は大きくは変わらないはずです。
参考になれば幸いです。