はじめに


Ample Soundのアコギ音源をメインに使用してるのですが、実はMusicLab「REAL GUITAR 5」は非常に使い易い音源です。
公式サイトのデモがあまり良くないのでスルーしていた方もいると思いますが、実際どうなんだってことで。

MUSIC LAB / REAL GUITAR 5


概要


「REAL GUITAR CLASSIC」「REAL GUITAR STEEL STRING」の2種類があります。

「REAL GUITAR CLASSIC」は「REAL GUITAR 4」と機能面でほぼ同様の物。

「REAL GUITAR STEEL STRING」は、新たにレコーディングされた音色が収録されており、7弦(12弦ギター使用時は14弦)に切り替え可能な機能や、バリトン・チューニングなどといった特殊なチューニングもあります。ただし、「REAL GUITAR CLASSIC」にあるモードが無かったりするので注意が必要です。

※バリトン・チューニングは、B-E-A-D-F#-Bです。コードフォーム自体はレギュラー・チューニングの時と同じですが、レギュラー・チューニングでFフォームを押さえると、バリトン・チューニングではCが鳴るみたいな感じのようです。

以下、収録内容です。

「REAL GUITAR CLASSIC」収録サウンド
  • Steel Picked(スティール弦/ピック奏法)
  • Steel Fingered(スティール弦/フィンガー奏法)
  • Nylon Picked(ナイロン弦/ピック奏法)
  • Nylon Fingered(ナイロン弦/フィンガー奏法)
  • Steel 2 Picked(スティール弦2/ピック奏法)
  • Steel 2 Doubling(スティール弦2/ダブル)
  • 12-string(12弦ギター)
  • Steel Stereo(290MBスティール弦ステレオ)

「REAL GUITAR STEEL STRING」収録サウンド
  • Steel String
  • 12(14)-string A(12弦ギター(1弦~2弦ペア・ユニゾン、3弦~6弦(7弦)ペア・オクターブ))
  • 12(14)-string B(12弦ギター(1弦~3弦ペア・ユニゾン、4弦~6弦(7弦)ペア・オクターブ))
  • Nashville Strum A(ナッシュビル・チューニング(3弦~6弦オクターブ))
  • Nashville Strum B(ナッシュビル・チューニング(4弦~6弦オクターブ))


まずは、良い点・残念な点


良い点

簡単なコード・バッキングなら手早く出来る。
コード・ボイシングを自由に設定することもできる。
右手の弾くポジションが変えられる。
ダブリングが簡単。
パームミュートのミュート具合を変えられる。
ボディーを叩く音が充実してる。
7弦、12弦ギターがある。


残念な点

弦毎のチューニングを変えることは出来ない。
ナイロン弦はちょっとふくよかさが足りない。
ソロ(メロディー演奏)はリアルさに欠ける。
スライドバーを使った奏法は無い。まぁ何のが普通ですけど。(使い物になる音源ってあるのだろうか・・・。)


各機能ごとのレビュー


Sloloモード


「REAL GUITAR CLASSIC」と「REAL GUITAR STEEL STRING」共通です。

画面に表示されてる部分でアーティキュレーションの挙動を決める仕様です。

ベロシティーがある値以上(変更可能)でSlideUpするとか、Susutainペダル踏みながらレガートで演奏するとスライドするとか。
キースイッチの指定は左下の「KEY SWITCH」で行う。スライドやトレモロなどの他、弾く弦を指定したり、カポのポジションを指定したりもできますね。

「REAL GUITAR STEEL STRING」の方は新たにレコーディングした音ということですが、以前の物とは別物ですね。太いというかふくよかな音になったので個人的には好みな音です。

ただし、弾く弦の指定は両方とも思った通りの動作をしてくれない。バグなのか再生するたびに弾く弦が変わる。なぜだ・・・?

REAL GUITAR CLASSIC:スチール弦のピック弾き


REAL GUITAR STEEL STRING:スチール弦のピック弾き



Harmonyモード


「REAL GUITAR CLASSIC」のみ。

2音、もしくは3音同時に鳴るモードです。
キースイッチ不可。ベロシティ、ピッチベンド、モジュレーション、アフタータッチでアーティキュレーションを切り替える仕様。

音程は以下の通り。

【2音】
・4度音程
・5度音程
・オクターブ

【3音】
・1-5-1のパワーコード
・5-1-5のパワーコード
・2オクターブ


Chord、Bass'n'Chord、Bass'n'Pickモード


「REAL GUITAR CLASSIC」と「REAL GUITAR STEEL STRING」とでは見た目や使い勝手が異なりますが、両方共通のようです。

「Chord」「Bass'n'Chord」「Bass'n'Pic」の3つの違いは、キーボードのC5~C6に割り当てられてるキースイッチが若干異なるくらいです。
C#-2~A#-1に割り当てられているストロークのキースイッチは3つとも共通で、これらを駆使すればどれでも同じことが出来るようなので、自分は「Chord」以外使いません^^

この3つのモードは基本的にコード弾き用のモードで、操作感もほぼ一緒です。
和音でコードを指定して、ストロークのキースイッチでバッキング・パターンを打ち込む感じです。

このバッキング・パターンのMIDIデータが結構豊富に用意されていて、視聴しながら選べるのがとても良い!

打ち込みはこんな感じ。


ド,ミを入力すればC、ミ,ソを入力すればEm等といった感じになります。
ファ#,ラ,ド,ミと入力すればF#m7(♭5)となります。
どのコードが鳴るかは画面に表示されますので、そこで確認しましょう。
「USER CHORDS」でボイッシングを自由に編集できます。指が届かないようなボイッシングも可能!

このようにコードを指定して、バッキングのライブラリーからMIDIデータを使用してちゃちゃっと打ち込むとこうなります。


バッキング・パターンが決まってるなら、一からパターンを打ち込んでもさほど時間はかかりません。

クオリティー的には、オケに混ざれば何の問題もないのではないでしょうか?

注意点としては、コード指定ゾーンではコード指定する時に音が鳴らないようにすることでしょうか。意図しない音が鳴っちゃいますからね。
「REAL GUITAR CLASSIC」の場合は左下の「Silent Mode」をONに、「REAL GUITAR STEEL STRING」の場合は「Strum」を「Silent」にすればOKです。


PATTERN、SONG


「REAL GUITAR CLASSIC」と「REAL GUITAR STEEL STRING」とでは見た目や使い勝手が異なりますが、両方共通のようです。

PATTERNモードでは、バッキング・パターンのMIDIデータが選べます。

SONGモードでは、バッキング・パターンのMIDIデータを自由に並べて組み合わせてオリジナルのパターンを作れます。それをDAWに張り付けることが出来ます。
でも、それってDAW上でやれば良いのでは?ってことで自分は使ってません^^


JOYSTICK、DIRECT

「JOYSTICK」モードは、専用のコントローラーが必要ならしい。持ってないのでスルーします。
「DIRECT」モードは、MIDIチャンネルで弾く弦を変えたり、奏法を変えたり出来るモード。面倒くさい仕様なので使ってませんね^^


スチール弦、ナイロン弦、12弦

スチール弦は、「REAL GUITAR CLASSIC」はピックと指弾きの両方ありますが、「REAL GUITAR STEEL STRING」は表記無し。音が丸い感じなので指弾きっぽい気もしますね。

「REAL GUITAR CLASSIC」スチール弦ピック弾き →「REAL GUITAR STEEL STRING」スチール弦



ナイロン弦は「REAL GUITAR CLASSIC」にしかありません。音的にはちょっと軽いかな。もっとふくよかさが欲しい所です。



12弦も音が全然違います。
「REAL GUITAR CLASSIC」12弦 →「REAL GUITAR STEEL STRING」12弦タイプA



新機能のマルチ・パフォーマンス・モード

「Multi」モードではコードとソロの演奏が1つのモードで混在でさせられるモードです。
コード弾きであればChordモードじゃなくてMultiモードの方が出来ることが多いような気がします。ソロはちょっと足りないですかね。


パーム・ミュートがミュート具合を変えられる!

個人的に一番熱い内容です。
「REAL GUITAR STEEL STRING」の方だけではありますが、なんとミュート具合を調整可能になってます!!!

こんな感じ。

「REAL GUITAR CLASSIC」→「REAL GUITAR STEEL STRING」


モジュレーションにパームミュートを割り当てて、127から0へと徐々に変化させてみました。
「REAL GUITAR CLASSIC」では変化しませんが、「REAL GUITAR STEEL STRING」は明らかに変化してますね。
Ample Soundのギターでも出来なかったのでこれは素晴らしいです!

後は実戦で使ってみてどうかですね~。いつか使う!


その他

ベロシティー・カーブやノイズの音量、コーラスやリバーブといったエフェクトも一応あります。

「REAL GUITAR STEEL STRING」ではダブリングが1クリックで再現できるので超便利!それ以外にもMonoとStereoにも切り替え可能です。

右手の弾く位置を変えられるのもとても良い!音質が結構変わります。

HUMANIZEで演奏のタイミングやストロークの速度などをランダムに出来るのもなかなか良いです。しかも設定した値をプリセットとして保存できる

ボディーを叩く音が入ってる(3:20~)。これはすごく使える!



まとめ


公式サイトにあるデモやYouTubeを見てるとソロはあまりリアルには聴こえませんが、バッキングならそれなりのクオリティーの物を手早く作れます。
Session Guitaristとコードの指定方法が似ていて、Session Guitaristよりも自由度が効くのが良いですね。
Ample Soundのギターはコードの指定が面倒なんですよね~。作りこみたい時やソロギターの場合は良いのですが・・・。
バッキング・パターンのMIDIデータも大量にあって、ジャンル分けされてて探しやすいです。この点もAmple Soundより優秀だと感じました。

バッキングではなくメロディーやリフをやりたい時はちょっと厳しいかも。どうしてもAmple Soundには勝てませんね。

パーム・ミュートは非常にGood!です。やはりキレイ過ぎな印象ですが、十分使えそうです。

「REAL GUITAR 5」には、さらに12弦ギターも収録されているので、それだけでも個人的には持っておきたい音源だと思いました。

音的には、アンサンブルに混ぜ易いサウンドになってるかと思います。

打ち込みの簡単さと自由度の高さを考えて選択肢に入れても良いのではないでしょうか?

MUSIC LAB / REAL GUITAR 5

うっかりメーカーサイトで購入してしまったせいでSONICWIREさんから日本語マニュアルをゲットできてませんが、どうにかこうにか使えました^^

Ample Soundのアコギ音源のレビューもあります。併せてどうぞ。
「Ample Soundのアコギをマニアック・レビュー!!!」