SONYのモニターヘッドフォン「MDR-M1ST」を視聴してきました。ついでに他のハイレゾ対応のヘッドフォンも。

2019年8月8日木曜日

モニター レビュー/使い方 楽器/機材

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最新のモニターヘッドフォン「MDR-M1ST」の視聴に、ちょっくらソニーストアに行ってきました。
ついでに他のハイレゾ対応のヘッドフォンも聴き比べてきました。

視聴したヘッドフォンは以下の4つ。

一応「MDR-Z1R」も視聴しましたが、高価すぎるのでじっくりは聴きませんでした。なので感想は割愛します。

「MDR-CD900ST」「MDR-M1ST」は高そうなアンプに繋いでの視聴、「MDR-1AM2」「MDR-Z7M2」はポータブルプレイヤー(ハイレゾ対応)での視聴という違いはありますが、一応ポータブルプレイヤーもハイレゾ対応だったので大丈夫でしょう。

MDR-M1ST

まずは本命のMDR-M1ST。MDR-CD900STの後継機ですね。なのでMDR-CD900STとの比較感想です。

「MDR-M1ST」の低音域

視聴してまず感じたのは低音がしっかり出てるということ。意外とジャズを聴いたときに違いが分かりやすかったですね。
スペック上の再生周波数帯域は5Hz~となってますが、MDR-CD900STも同スペックです。なのに明らかに低音がしっかり下まで出てる印象でした。再生周波数帯域はあくまでも出てるかどうかで、聴こえ方はまた別の話ですからね。参考程度にしないとですね。

「MDR-M1ST」の中音域

中音域は、低音が聴こえるようになった分そっちに気持ちが持ってかれるせいか少し奥に引っ込んだような埋もれたような、そんな感じでした。じっくり聴き比べてわかる程度のほんの少しだけですよ。
解像度が上がった分、よりクリアで透明感のある音になった感じは有るものの、劇的な変化とまではいかない印象。MDR-CD900STもクオリティの高い中音域という事でなのかな。

「MDR-M1ST」の高音域

高音域はMDR-CD900STとそんなに変わらないなと感じました。もともとMDR-CD900STでも十分なクオリティでしたし、再生周波数帯域も30,000Hzと十分過ぎるくらいのスペックを持ってますからね。

両機種の再生周波数帯域は以下の通り。

  • MDR-CD900ST:5~30,000Hz
  • MDR-M1ST:5~80,000Hz

人の可聴領域は20Hz~20,000Hzと言われています。それをはるかに超えるスペックをMDR-CD900STでも持ってることになります。それがさらに広がることでどう影響するか楽しみだったのですが、ちょっと聴いただけでは分からなかったのでちょっと期待しすぎだったかもしれませんね。


余談ですが、ピアノ88鍵の最高音は4,186Hzだそうです。曲中にそれ以上の音程を鳴らすことはないと思いますので(倍音とかは別)、そう考えると20,000Hzとかそれ以上の帯域の影響は感じにくいのかもしれません。

SONY ( ソニー ) / MDR-M1ST ハイレゾ対応スタジオモニターヘッドホン
¥31,500 税込 (サウンドハウス価格)

MDR-1AM2

再生周波数帯域は、3~100,000Hzなので低音も高音もMDR-M1STよりスペック上は優秀です。もしかしてこっちの方が良い音したりして、と思って視聴してみました。

第1印象は音が太いかも?でした。太いと言うと聴こえはいいですが、どちらかというと低音はちゃんと出てはいるもののMDR-M1STに比べてクリアさに欠ける感じ。モニターとしてはMDR-M1STの方が明らかに各楽器の音が聴き取りやすいです。

とらえ方によっては低音に迫力があると思えなくもない。趣味として聴く分にはアリかなと感じました。

中・高音域は良い感じでしたが、やはりMDR-M1STよりクリアさに欠ける。モニターヘッドフォンとしてはMDR-M1STに劣るが、味付けのされたこの音を好む人は多そうな印象です。

「MDR-1AM2」は入力プラグがステレオミニプラグなので、オーディオI/Fに繋ぐときにステレオ標準プラグに変換するパーツが必要になります。その事で音質が劣化するとか気になる方は要注意です!

SONY ( ソニー ) / MDR-1AM2 BQ
¥28,380 税込 (サウンドハウス価格)

MDR-Z7M2

全然音が違う。MDR-M1STがフラットだとしたら、全然フラットじゃない!かなり味付けされた音だと感じました。
うまく言えませんが、なんだか狭いスタジオで演奏してるような印象です。もしかしたら、耳を覆てる感じが一番強かったので、その密閉感も影響してるのかもしれないですね。

「MDR-Z7M2」も入力プラグがステレオミニプラグなので、オーディオI/Fに繋ぐときにステレオ標準プラグに変換するパーツが必要になります。その事で音質が劣化するとか気になる方は要注意です!
モニターとしては向かないでしょう。

個人的には「MDR-Z7M2」は趣味で聴く用としても避けるかなぁ。一番高いのに^^

SONY ( ソニー ) / MDR-Z7M2 密閉型ヘッドホン
¥71,280 税込 (サウンドハウス価格)

装着感やその他の仕様など

イヤーパッドの深さ&柔らかさは以下の通り。

MDR-CD900ST < MDR-M1ST < MDR-1AM2 < MDR-Z7M2

装着感は人によってかなり異なる感想になると思いますが、個人的な感想を書いておきます。因みに音漏れが多いと音量も上げがちで耳にも悪いと思うので、密着度って大事だと思ってます。

各ヘッドフォンの装着感について

MDR-CD900STは、イヤーパッドが浅く、装着したときの密着感が低く音漏れも多い。

MDR-M1STの方が若干深めで、装着感はより少し楽になった気はしました。あとは長時間付けてみないと何とも言えないかなと。

MDR-1AM2が個人的には一番楽でした。重量も密着感も。

MDR-Z7M2は耳をすっぽり覆うくらいイヤーパッドが高くて柔らかいが、他の3つと比べて100gほど重いので楽さは劣るかなと。

ちょっと気になったのが、我が家のMDR-CD900STと展示品のとでは装着感が違って感じたということ。展示品の方がフィット感があって楽でした。帰宅後に我が家のMDR-CD900STを装着してみましたが、やはりフィット感が弱い。どこか劣化してるのかな?

まとめ

とりあえず「MDR-M1ST」を予約しました^^

解像度が上がってるのと、特に低音域のモニターのし易さが格段に良くなったのは魅力的に感じました。
高音域は期待とは違いましたが、悪いわけではないし、むしろMDR-CD900STでも十分だったわけで、さらに解像度が上がってるはずとなれば買いでしょう。

他にインピーダンスが低くなってるのがどう影響するかも気になりましたが、視聴コーナーのアンプが素晴らしいのか、音量上げ下げしてもクリアに聴こえてました。
まぁ低い方が良いとかは一概に言えないでしょうし、帯域によって値が変化するらしいので参考程度にしかなりませんが・・・。

我が家のMDR-CD900STが接触不良気味だったので迷わず購入を決めました!ほんと良いタイミングでした。

SONY ( ソニー ) / MDR-CD900ST 密閉型スタジオモニターヘッドホン
¥15,180 税込 (サウンドハウス価格)

帰宅途中で「イヤフォンも視聴してくればよかったかな」とは思いましたが、ともあれ視聴しに行ってよかったです。

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