はじめに


UVI World Suiteがバージョンアップしましたので、早速バージョンアップしました。
というわけで新規追加された音色のレビューと各楽器についての簡単な情報をまとめました。
ただ、結構な量があるので一部省略してます。悪しからず。

前のバージョンのレビューを地域別で書いてますので、そちらをご覧いただければ幸いです。

UVI World Suiteに関する記事一覧はこちら。


※新規追加パッチのフォルダ名には「WS2」と付いてると思われます。なので判別しやすいです。
一覧は公式サイトにあります。
UVI World Suite 2 「新バージョンの追加点」



長くなりそうなので、前編・後編に分けました。

前編:アジア、オーストラリア、東欧、インド、中東
後編:欧米、南米、カリブ、ループとフレーズ集


アジア


増えたパッチ
・Er Hu 2 WS2(二胡)
・GuQin(古箏)


二胡


◆ 音域が変わりました。

Er Hu 1 : A2~G4
Er Hu 2 : D3~G6(実音)

下は"Er Hu 1"の方が出るので単純に広がったわけではないですね。
また、"Er Hu 2"はオクターブ上が鳴ります。


◆ 音質・ダイナミクスが改善されました。

"Er Hu 1"では、モジュレーションホイールでダイナミクスを表現しようにも、音はかすれてるし途切れるしで全くダメでした。
しかし"Er Hu 2"では改善されてます。

Er Hu 1


Er Hu 2



古箏


キースイッチ(奏法)がありませんので、トレモロなどは1音ずつ打ち込む必要があります。

"GuQin" "KloroQin" の2つのパッチがありますが、楽器自体の違いは調べてもよく分かりませんでした。

音はこんな感じです(前半:GuQin / 後半:KloroQin)。




どちらも中国の楽器ですね。
二胡はかなり改善されたと思います。
古箏もあまり好くは思えず、残念な感じでした・・・。


オーストラリア


増えたパッチ
・Didgeridoo 2 WS2(ディジュリドゥ)

"Didgeridoo 1" と "Didgeridoo 2" は全く別物と考えた方が良さそうです。
もともと効果音的な音が鳴る楽器だと思うので、出音も全然違う物でした。

音はこんな感じです(前半:Didgeridoo 1 / 後半:Didgeridoo 2)。

※MIDIデータは全く同じものを使用してます。




東欧


増えたパッチ
・Chonguri(チョーグル)
・Panduri(パンドゥリ)
・Contrabass Panduri(コントラバス・パンドゥリ)
・Georgian Duduk(グルジア・ドゥドゥク)
・Salamuri(サラムリ)
・Weltmelster Accordion(ヴェルトマイスター・アコーディオン)



Chonguri(チョーグル)


アゼルバイジャンとジョージアで一般的な撥弦楽器。
ギターの様に構えて弾く。


収録内容としては、奏法が12種類もあり(コード演奏も含む)こだわりを感じる。
音もイイ感じ。


Panduri / Contrabass Panduri(パンドゥリ)


グルジア(ジョージア)の撥弦楽器。
ギターの様に構えて弾く。

スパニッシュな演奏ですねぇ。

Panduriには3弦タイプと2弦タイプがあるようだ。収録されているのがどちらかは不明だが、画面上のイラストは3弦タイプである。
3弦タイプはウクレレくらいのサイズ。
Contrabass Panduriの方はどのくらいの大きさかわからず。


他の音源にはなかなか収録されてないようなマニアックな楽器なのが好いですね。
"Panduri" は奏法が7つあるが、"Contrabass Panduri" はキースイッチ無し。
強く弾いた時に「ジャリ」といったようなノイズがあるが、これは楽器特有の "味" と思ってよさそう。


Georgian Duduk(グルジア・ドゥドゥク)


グルジア(ジョージア)のダブルリードの管楽器。


奏法がSutainとVibratoしかなく、これなら他の音源の方がもっと充実してるのがあるかなと。
True Legatoのパッチが独立していてキースイッチでは切り替えられないのが残念。


Salamuri(サラムリ)


グルジア(ジョージア)の縦笛。
音域が高く、速くて細かいフレーズが得意。


音が良くて奏法も5つあるので結構リアルに打ち込めそう。


Weltmelster Accordion(ヴェルトマイスター・アコーディオン)


鍵盤タイプのアコーディオン。
他のアコーディオンとの違いはよく分からず。
ただ、海外のサイトがたくさんヒットするし販売サイトも出てくるので、ちゃんと調べればわかるかも?


インド


増えたパッチ
・Dhol(ドール)
・Shahi Baaja(シャヒ・バハ)



Dhol(ドール)


地域ごとに多少異なるが、インド周辺で広く使用されている。
肩から提げて両手で叩く双頭ドラム。


Basic と Large の2種類ある。 各奏法が鍵盤ごとにアサインされているが、どのキーにどういった奏法がアサインされているかは聞いて判断するしかなさそう。


Shahi Baaja(シャヒ・バハ)


右手で弦を弾きながら、左手でタイプライターキー(ボタン)を押して演奏する。
インドのジターの一種です。


初めて知った楽器で未だ構造を理解できてないので、どのくらい再現できるか判断出来ないです。
音自体は良さそう。

インドの楽器はどれも難しい・・・。


中東


増えたパッチ
・Electric Saz(エレクトリック・サズ)
・Saz 2(サズ)
・Kemence(ケメンチェ)
・Kloo Mandolin(クローマンドリン)
・Oriental Ensemble(オリエンタル・アンサンブル)
・Pku(?)
・Qanun(カーヌーン)
・Tar(タール)
・Trukish Percussions(トルキッシュ・パーカッションズ)


Electric Saz / Saz(サズ)


イラン・トルコなどで使用されるリュート属の撥弦楽器。


Electric Saz / Saz 1 / Saz 2 で音色が全く違う。
"Electric Saz" のキースイッチは、奏法ではなくエフェクターの違い(歪とかコーラスとか)。
"Saz 1" が一般的なSazの音な気がします。
"Saz 2" は "Saz 1" に比べて整ったまろやかな音です。複弦らしい感じはやはり "Saz 1" の方だと思います。でもまぁ好みかな。


Kemence(ケメンチェ)


トルコの擦弦楽器。
民俗舞踊の伴奏に使われる。


奏法はSustainとTremoloがあるのだが、両者でアタック感がだいぶ違っているためリアルに打ち込むのは難しそうです。
割と速くて細かいフレーズを演奏したりもするが、そうなると少しSustainの方のアタック感が弱いかなといった印象。
とはいえ、他の音源ではあまり見ないマニアックな楽器である。


Qanun(カーヌーン)


アラブ音楽で使われる撥弦楽器。
台形の木の箱に多数の弦が張られている。
チター属の祖先と言われている。

速弾き、エグいなw

奏法が3種類で、SustainとGlissandoが2種類。
Sustainに比べてGlissandoの音量が小さいので、別トラックにしてボリューム調整するのが得策かなと。
動画の様に指ではじいた音と、付け爪?ではじいた音が別で収録されているわけでもないので、トラック別けてEQとかで加工するしかなさそう。


前編のまとめ


質の向上は二胡くらいで、新たな楽器追加がメインですね。
機能的にも変わった点は見当たりません。

笛系はどれも良い。
ただTrue Legatoのパッチが独立してしまっている点についたは、奏法別でトラックを分けたりしない派の人にとっては残念なポイントですね。
何でキースイッチでの切り替えにしなかったんだろう?