アコースティックギターにはボディーのサイズに色々なタイプがあります。
その中で音の違いを生み出す要素には、主に以下の4つがあると思います(他にもあると思いますが)。
- 大きさ、厚み
- 形状
- 材
- 設計
今回は厚みと大きさをメインに、ちょっとだけ形状にも触れようと思います。
ボディーの大きさ・厚み
ボディーサイズが違う、それは中の空間が広さが違うということ。
アコギは弾いた時に空気が中で反射・振動しながらボディーを震わせ、それにより音が増幅されます。
大きいスピーカーの方が大きい音も低域もしっかり出せるのと似たような感じですね。
大きいボディーの場合の原理
ボディーが大きく空間が広いと振動する空気の量も多くなります。その多い空気量を十分に振動させられる強さで弾けば大きな音が出せます。大きいボディーを振動させられるだけのエネルギーがあれば当然大きい音が出せる事になりますね。
それと、低域もよく出ます。
ただし、弱く弾いた場合は別です。
弱く弾くと、音が空気を震わせるエネルギーが小さくなります。
その小さいエネルギーでは、広い空間の空気を震わせるには不十分になります。その結果、上手くボディーを振動させられず、音量も小さくなってしまいます。
小さいボディーの場合の原理
ボディーの中の空間が小さい分けですから、ボディーを震わせるためのエネルギーは小さくて済みます。
つまり、弱く弾いてもボディーがしっかり振動するのでよく鳴ります。
大きいボディーで弱く弾いた時よりも、小さいボディーで弱く弾いた時の方が音量は大きかったりもします。
ただし、小さいボディーはより少ないエネルギーで最大限ボディーが振動してしまうので、弾く強さがある程度以上になるとそれ以上の音量は出せなくなります。
また、低域も控えめになります。
ですので、ダイナミックレンジが広いのは大きいボディーと言えます。
ボディーサイズによる音質の違い(まとめ)
大きいボディーの音質は
- 強く弾けば大きく、弱く弾けば小さい音量となる。
- ダイナミックレンジが広い。
- 迫力だせるのでライブ向き。
- 低域もよく出る。
小さいボディーの音質は
- 弱く弾いてもしっかり音量が出せるが、強く弾いた場合の最大音量は小さめ。
- ダイナミックレンジが狭い。
- 宅録向き。
- 低域が控えめ。
アコギの形状(くびれ)による違い
以下は試奏してみたイメージと他の人達の感想をもとにした推論です。確証はありませんが、たぶん合ってると思ってます。まぁ参考程度に。
以下のような感想はよく見かけます。
ドレッドノート(くびれが小さい)は倍音が鳴る。
000/トリプル・オー(くびれが深い)は倍音が抑えられてる。
つまり、くびれの形状により倍音がコントロールさせてるのだと思います。
倍音は、音数が少ない曲やソロの場合は良いのですが、バンドサウンドの邪魔になりがちでもあるので、ご自身の用途をよく考えて選択するのが良いでしょう。
最後に
YAMAHAのLLを持ってますが、自分の用途的にLSの方だったかなぁ。
なんてことを思わないようにご注意を。
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