著作権フリーBGM・効果音素材などを販売・配布するサイトはいくつかあります。
オーディオストックなど。
このようなサイトに楽曲を登録する際は、審査があったりします。
クオリティー云々や登録方法の問題などで落とされたりしますね。
そんな落とされる理由の中でノイズの混入というのがあります。
自分は登録前にノイズチェックを入念にやっております。
そんな中、いつものようにノイズチェックしていたらクリックノイズを発見しました。
早速修正しようとしましたが、どのトラックもクリックノイズなんかありません。
これ如何に!
そんなノイズの隠れた発生原因の一つをご紹介したいと思います。
因みに、WAVESのH-Delayがノイズの原因だという記事を以前書きました。
ノイズの発生原因の究明
ノイズの確認
まずは制作した楽曲のノイズ発生した部分を聴いてみてください。
ヘッドホンやイヤホンを推奨します。
0:02辺りの小節頭のところで「カチ」みたいなノイズが聴こえましたでしょうか?
聴こえたら次です。
各トラックのチェック
では、各トラック毎にソロにして聴いてみましょう。
クリックノイズの音の帯域的に高音域の方でしたので、低音パートは除外します。
また、ドラムはループ素材とシンバルの2トラックを使っております。
クリックノイズは聴こえましたでしょうか?
聴こえないという人もいるのではないでしょうか。
そういう場合、次に気にするのは・・・。
トラックの組み合わせチェック
各トラックに問題がなさそうな場合、次に疑うのはずばりトラック同士の干渉によるノイズです。
まずはざっくりとしたカテゴリーに分けます。
これらの組み合わせで聴いてみましょう!
ドラム群で聴こえましたね!
そうです!犯人はドラム群の中にいるのです!!!
という訳で、ループ素材とシンバルの音の干渉が原因のようですが、ではドラムの何の音が悪さしているのでしょうか?
もう既にお気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、音域や音色的におそらく金物系だろうということは想像に難くないでしょう。
ハイハットかシンバルか・・・。
ここで問題が・・・ドラム(シンバル以外)はループ素材を使ってるのでハイハットだけを抜き出すことができません。
なので、シンバルを抜いた2Mixを効いてみましょう。
ノイズが消えましたね。これで犯人が分かりました。
犯人はシンバルです!
これは、シンバルを叩いた時のアタック音が目立ってしまってるからノイズっぽく聞こえるだけなんだと思いますが、それでもノイズっぽく聞こえなくもないので気になります。特に2Mixの時。
実は、シンバルだけの音の時に「カチ」といった音が確かに鳴ってます。
なかなか気づきにくいかもですが・・・。
干渉によるノイズの対処法
簡単な方法は、上記のようにシンバルを抜くことですが、そこにはシンバルが欲しくて入れたので、この対処法は論外です。
それ以外の思いつく対処法は4つあります。
では、やってみましょう!
※ 6500Hz以上をカット。
※ 10Ticks後ろにずらしました。
※ 前半に差し替えたシンバルを入れておきました。
いかがでしょうか?
フィルターではまだ若干聴こえてしまってますが、それ以外の方法ではノイズが消えましたね。
シンバルの音を大きくした場合「カチ」という音がシンバルを叩いた時のアタック音だと認識しやすくなるので、ノイズとして認識しなくなるのかなと思います。
フィルターで高域カットすると雰囲気変わるとか、シンバル大き過ぎだとか、まぁ色々あると思いますので、後は個々の楽曲の雰囲気に合わせて好きな対策を施せば良いと思います。
おススメは、タイミングをずらすか、音色を変えるかです。
まとめ
ノイズの発生原因についての一例を紹介しました。
ノイズが分かりやすいように少しミックス・バランスはいじってはいますが、作業してる時はもう少しノイズが小さかったです。
これを解決するのに数時間もあーだこーだやってました。
オーディオストック等の審査対策にもなりますし、「ノイズなんかないぞ!」とクレームつける前に確認すべきポイントではないでしょうか?
まぁそれは、作り手側がどう思おうが買い手側から見てノイズなら「ノイズあるじゃねーか!」ってな事になりますし、オーディオストックとしてもそんなクレームが来たら面倒くさいでしょうから、ある意味リスク回避みたいな物ですね、たぶん。
因みに、録り音が悪いとかミックスがヘボいとかは話が別ですので。
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