東ヨーロッパ~ロシア(バルカン半島、ウクライナ、モルドバ、ロシア等)が範囲となります。
収録楽器(通常のパッチ)
弦楽器
蛇腹楽器
打弦楽器
打楽器
収録楽器が多くループ素材もたくさんあるため、サンプル音を掲載する楽器は厳選します。
また、トラベラー機能はサンプル素材が同時に再生できる機能といった感じですので、ここでは割愛します。
悪しからず。
弦楽器のレビュー
Balkanish Double Bass(バルカン・ダブルベース)&Balkanish Violin(バルカン・ヴァイオリン)
いわゆる現代のジャズ等で用いられるダブルベースを指で弾いた音です。
この地域特有の物といったようには感じません。
奏法もこの地特有の物があるのかどうかも不明です。
Eastern Lyra イースタン・リラ
詳細不明。
イラストから推測すると中東の楽器群にある「クレタン・リラ」という楽器ではないかと思われます。「クレタン・リラ」は弓で弾くスタイルでしたが、こちらは指でつま弾くスタイルのようです。
東へ伝わると共に演奏スタイルが変化し、後にリュートやギターとなる途中といった感じではないでしょうか?
伝統的な奏法や使い方は不明です。ループ素材も見当たらないので想像もし難い・・・。
リュートみたいな感じかなぁ?
Roots Balalaika ルーツ・バラライカ/Russian Balalaika ロシアン・バラライカ
バラライカはロシアの弦楽器。
三角形のボディに3本の弦が張られている。
サイズと音域が異なるバラライカが存在する。
音の高い方からピッコロ、プリマ、セクンダ、アルト、バス、コントラバス・・・等。もっとも一般的なサイズはプリマだそうです。
プリマの通常のチューニングは、低い方から順にE4-E4-A4とし、Eは同じ音となる。
「ルーツ・バラライカ」と「ロシアン・バラライカ」の根本的な違いは不明。
イラストも同じですし・・・。
「ルーツ・バラライカ」は、ナイロン弦とメタル弦の2種類がある。
「ロシアン・バラライカ」は、チューニング違い2種類がある。
ループ素材はありませんが、YouTubeですぐ出てきますし(月島きらりさんとかが邪魔をしてきますが^^)そんなに複雑な楽器でもないので問題ないでしょう。
Ukrainian Bandura ウクライナ・バンドゥーラ
バンドゥーラは、ウクライナの民族楽器。
ひざの上に構え、右手で高音、左手で低音を弾く。
ネックがあるのでリュート属に属する楽器のようにも見えるが、両手で弦を弾いて演奏するスタイルなのでハープ属に分類される。
歌の伴奏として使われることが多い。
ボディーを叩く音や弦を擦る音(?)等のFx系があるのはちょっといいかも。
ループ素材なし。
蛇腹楽器のレビュー
Eastern Accordion イースタン・アコーディオン
詳細不明です。
イラストを見ると右手部分がボタン式鍵盤になってます。さらにボタンが2列になっていることからダイアトニック・アコーディオンと思われます。ダイアトニック・アコーディオンは単一のキー(調)しか演奏できず、民族音楽とアコーディオンの発展には密接な関係にある。また、種類も多い。
打弦楽器のレビュー
Hungarian Cymbalum(ハンガリー・ツィンバロム)&Moldovian Cymbalum(モルドバ・ツィンバロム)
台形の箱に張った金属製の弦を叩いたりして演奏する。
ハンガリーを中心とする中欧・東欧地域で見られ、ハンガリーのツィンバロンは大型で重圧な作りとなっている。
ハンガリーとモルドバの違いは大きさでしょうか?
詳細は不明です。
ハンガリー・ツィンバロムは、キースイッチで奏法を切り替える。
モルドバ・ツィンバロムは、メイン画面で設定しておく。モルドバの方が奏法が多い。
デモ音源のモルドバ・ツィンバロムはハーモニクスを指定してみました。
ハンガリー・ツィンバロム~モルドバ・ツィンバロムのハーモニクス
<余談>
イタリア発祥したチェンバロ(Cembalo)の正式名称はクラビチェンバロ(Klavicembalo)であり、Cembalo(=Cimbalom)に鍵盤(Klavi)を付けたものという意味であった。
打楽器のレビュー
Bulgarian Tupan ブルガリアン・トゥパン
東ヨーロッパから中近東まで広い範囲で使用されているおり、地域によって名称が異なる。
Davul(ダヴル)、Tapan(タパン)、Toba(トバ)・・・など。
大型の両面の太鼓でショルダーバックのように横手に担ぎ、利き手に太いばち、逆の手に細いばちを持って演奏する。
ループ素材にはTupanは無さそうです。Opa TsupaがTupanっぽい音ではありますが、よくわかりません。
収録されてるループ素材
Guitar、Sax、Violinといった通常の打ち込み用の方には収録されていない音ばかりが収録されてます。
しかも音を聴く限り、現代でも使われている楽器で間違いないと思います。
しかし、リラやバラライカは未収録。
ちょっと中途半端な感じは否めませんね。
それとDerbuka ダラブッカというトルコの打楽器が東ヨーロッパのカテゴリー内に収録されています。
微妙な地域ではありますが、トルコの楽器は中東のカテゴリーにあった気が・・・。
ホワイトノイズが気になる素材もあるので注意したいですね。
最後に
ヴァイオリンにしてもアコーディオンにしても他の地域との区別が判らなかったり、現代で一般的に用いられている物との違いが判らなかったりと、不明だらけになってしまいました。音色名(バルカン・ヴァイオリン等)で検索してもヒットしなかったりして、調べようと思ったらかなりの時間がかかりそうです。ヨーロッパ~中近東の境はインドや他の地域との境よりも曖昧なのかもしれません。
バルカン・ヴァイオリンとかもインディアン・ヴァイオリンのように特有の奏法があったりするのかな・・・?