MOJO 2を買いました。なので所有してるBRASSのソフト音源3つに加え、愛用のハード音源であるRolandのINTEGRA-7の計4つを比較してみました。
細かい仕様は公式サイトなどをご参照ください。
検証のために作成したデータについて
ソロ・トランペットの音で比べてますが、他の楽器でも特性などは同様でしょう。
ダイナミクスは音源によってCC1だったりCC11だったりしますが、そこは同じになるようコピペしてます。
ただし、INTEGRA-7だけは特殊なので異なります。画像はINTEGRA-7の項で掲載します。
雑な編集ですいませんが、動画も作ってみました。
Chris Hein Horns
Vol.1~4があります。COMPLETEを買えば全て手に入ります。
Vol.1以外はアーティキュレーションがやや少ない。
Vol.1:ソロ向け
Vol.2:セクション向け(ソロとしても収録されている)
Vol.3:ミュート系
Vol.4:クラリネットやチューバなどのVol.1~3に入ってない楽器
【Chris Hein Horns】感想
デフォルトで歪んでる加工された音。ポップスに合うが、メロウなジャズにはキツイかも?
Vol.1のソロ・トランペットはアタック音が過剰に強いと感じる。
そのためか、ロングトーンでダイナミクスを上下させると、上げ切った時のボリュームが思ったより上がらずダイナミクスのバランスが悪いと感じる。ただ、Vol.1の他の楽器、Vol.2のトランペットは問題なさそう。
デモ音源の最初のロングトーンを聴き比べて頂ければわかるかと思います。
収録楽器数、アーティキュレーションは豊富なのでその点は優れている。
フォールのスピードは2種類あるが、細かい調整は出来なそう。
パラメータがちょっと解り難い。
最大8ベロシティーレイヤーとのことだが、サンプルの切り換わりがスムーズじゃないのか、素早くダイナミクスを変化させるとブツブツとノイズが鳴ることもある。
Vol.2はVol.1よりベロシティーレイヤーは少ない模様。それでもノイズが発生する。割と古い音源だから?
とは言え、ノイズが鳴るほど素早く動かすことも無いと思うので全然使えます!
音色が気に入るのなら、楽器数やアーティキュレーションの豊富さから考えても非常に魅力的だと思います。

MOJO 2: HORN SECTION
細かい仕様はこの動画を見ればわかります。英語ですが・・・。
【MOJO 2: HORN SECTION】感想
歪も少なく素の音といった感じで、高域が出てないため他の音源に比べて丸い音に感じる(Chris Hein Hornsのデモ音源と比較すると分かり易い)。
そのため、ポップスで使うにはEQやサチュレーター等で加工する必要がある。
アーティキュレーションも豊富。
楽器数は、Chris Hein Hornsには劣るが充実していると言える。クラリネットもあるし。
操作性が分かり易く、個人的には使い易い。
ただ、再生中にアーティキュレーションが切り替わるたびにUIも切り替わるので、その点は非常に使いづらい点です。
Swellsの長さを自由に調整できるのが魅力。
レガートは、スピードやトランジションが調整出来て表現力もリアルだと感じる。
ダイナミクスを素早く上下させてもサンプルの切り換わりでブツブツなることもない模様。比較的新しい音源だから?
"MOJO 2" の音を "Chris Hein Horns" のようなガッツのある音に加工してみる
MOJO2の音ではジャズには合いそうだが、そのままではポップスやロックに合わない気がするのでChris Hein Hornsの音のようなガッツのある音に加工してみたいと思います。
- EQで高音域をがっつり上げ、中音域はやや下げる。
- やや歪ませる。
- 好みに応じてトランジションを調整するのもGood!
これでばっちりです!!!
雑な編集ですが、動画も作ってみました。.
Session Horns Pro
【Session Horns Pro】感想
ダイナミクスによる変化というよりは、単にボリュームをコントロールしてるだけのようだ。
弱く吹いた時のニュアンスは出せない、ポップスに合いそうなガッツのある歪んだ音。
レガートさせると発声タイミングが遅れる(デモ音源参照)。
細かい奏法やニュアンスの再現は厳しい。
INTEGRA-7
INTEGRA-7はSuperNATURALが搭載されていますが、このSuperNATURALの音色は他とは違った特殊な打ち込みになります。
パラメーターは、上から以下のようになっております。
- ベロシティー
- ピッチベンド
- アフタータッチ
- モジュレーション CC1
- スタッカート CC80
- フォール CC81
※最後の部分のピッチベンドは消し忘れです。最後のフォールをピッチベンドで再現しようとした名残ですね。CC81でフォールに切り替えてるのでピッチベンドは意味を成してません。
【INTEGRA-7】感想
音自体のリアルさが他の音源に劣る気はするが、表現力は負けてない。
強弱はベロシティーとモジュレーション(CC11も効く)を駆使してコントロールするのだが、それは他の音源と決定的に違う所であり、時に扱いにくいと感じることも・・・。
SuperNATURALの音色は、ベロシティーやモジュレーション等による強弱が滑らかに変化する。
また、モジュレーションホイールを上げていくと強く吹いた時の歪む感じが再現される。
他の音源にはない特徴である。
アタック音の強弱によるニュアンスもリアルに出せるため、メロウなジャズから激しいポップス系にも使える。
レガートはリアルなのでトリルも普通に打ち込めば勝手にリアルなトリルになる。
アーティキュレーションが少ない。サスティーン、スタッカート、フォール、ビブラート、Doitsくらい。
そのため打ち込みテクニックでなんとか再現する必要が出てくる。Growlはどうすればよいのか・・・。
ピッチベンドでフォールとDoitsが出来る。スピードも音程の変化量も自由に調整できる。
まとめ
音源によって出音が全然違いました。特に歪に違いが出ました。
後はアーティキュレーションの多さ、扱いや易さ、といった点で選ぶのが良いでしょう。
豊富なアーティキュレーションに惹かれてChris Hein Hornsを買いましたが、操作性の相性やデフォルトで歪んでる音(ポップスに合いそうなガッツのある音とも言える)に馴染めず、結局INTEGRA-7を使ってきました。
音色の本物っぽさは劣るかもしれませんが、やはりダイナミクスや歪の変化といった楽器としての振る舞いがリアルで、弱く吹いた時の音やレガートなんかはとても好みだったので。
BRASSに限らず、吹き物系はINTEGRA-7が良いです。
しかし、MOJO2がファーストチョイスになりそうです。第一印象は気に入ったので、致命的な問題とかなければ。
今回「Sample Modeling」や「Audio Modeling」の音源など、検証できてない音源も多々あります。現状最も本物に近づける音源かもしれないと思うので試してみたいですね!
セクションを組むと良くないという話も聴きますが、ホントかなぁ~気になるなぁ~。
0 件のコメント:
コメントを投稿